リハビリにおける言語教示のコツ~言語教示はデリケートである~

リハビリについて
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臨床で言語教示は非常に多く使われる。

学生時代でも実習でオリエンテーションで使用する。

そんな言語教示について語ることにする。

この記事は

・相手に運動の意図を伝えるのが苦手

・言語教示ってどうしたらいいの?

・言語教示のコツは?

といった方に読んでいただきたい記事でございます。

言語教示の必要性

言語教示(バーバルコマンド)とは理学療法士をしていると非常に重要なスキルである。

運動学習を促す際に使用したりする。

その際、最適な運動の表出、姿勢調整などを患者様に要求する。

PTくん
PTくん

こんな言葉かけで良いかな?

と思うことは多いと思います。

しかしながら、

言葉の持つ意味

は同じかもしれませんが

言葉の解釈の仕方は人それぞれです。

PTくん
PTくん

それでは手を挙げてみてください

と声をかけたならば

その人のイメージによる【手を挙げる】が表出されるのです。

これは

バイアス もしくは スキーマ という言葉で説明できます。

言語教示はどうすればよいか?

例えば

座位姿勢の患者様に

『大腿四頭筋の筋力トレーニングのため膝を伸展してほしい』

と思ったとする。

その場合

PTくん
PTくん

膝を伸ばしてください

と伝えることが最もポピュラーかもしれない。

しかし目的の動作を行わせる際に

PTくん
PTくん

ゆっくり蹴ってみてください

と伝えたらどうだろうか?

動きが引き出しやすくなるのではないかと考える。

このように言語教示には言葉選びもそうだが

どこに注目させるか

がキーポイントになりえる。

注意の焦点をどこに向けさせるか

言語教示には注目させるポイントがある。

つまり

言語教示は患者様の注意をどこに向けさせるか

が重要となる。

注意の焦点には2種類ある。

internal focus

external focus

である。

internal focus・・・注意を自分の身体・運動そのものに向けさせるもの

external focus・・・運動が環境に及ぼす効果に向けさせるもの

例えば

実際にやってみて欲しいのですが

PTくん
PTくん

手を上にあげまーす

はinternal focusになります。

そこから更に

PTくん
PTくん

天井に届くようにあげまーす

というとexternal focusとなります。

実際やってみるとわかりますが、

前者より

後者(external focusの方が成績・パフォーマンスがよくなります。

つまり言語教示のコツは

external focus > internal focus

となります。

なぜexternal focusが有益なのか?

ではなぜ言語教示をする際に

身体の外へ注意を向けた方がパフォーマンスが上がるのか

それは

internal focusの場合

自分の身体をしっかりイメージできているか

もしくは

ボディースキーマが確立されているか

が重要になり、多くの場合自分の身体はイメージしにくいことが多いのです。

なので身体の外の”標的”などに注意を向けた方が

具体的でありわかりやすいのです。

言語教示のポイント

まとめ

言語教示をする際は

external focusで行うと良い

以上になります。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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