経絡とリハビリテーション~肺経編~

リハビリについて
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この記事は東洋医学の視点で

・呼吸が苦しい

・咳を止めたい!

・蕁麻疹を軽くしたい!

という方向けの記事です.

肺を強くするメリットを書いています.

以下どうぞ!

コロナと肺とリハビリと

コロナ対策で影響を受けているのは

身体のどこだと思いますか?

私は

呼吸器である

と思っています.

私の周りでは最近

・咳喘息(せきぜんそく)

・蕁麻疹(じんましん)

などの訴えの方が多くいます.

それは呼吸器の弱化が関与していると考えています.

マスクをしている状態で呼吸を続けていては肺が弱くなります.(きっと)

そこで活躍するのが

経絡(けいらく)です.(きっと)

経絡とは身体をめぐるエネルギーの通り道とでも言いましょうか.

筋肉の連結とでも言いましょうか.

血管ならぬエネルギー管といえます.

肺に関与する

エネルギーを高める場所が,筋肉の繋がりが

身体にはあるのです.

そこをメンテナンスすることが肺を養うこと

また

蕁麻疹を軽くする

咳を軽くする

など

治癒する可能性があると

思っているのであります.

肺経はディープ・フロント・アームライン(DFAL)

ここは医療従事者向け

読み飛ばしてOKです.

肺経に関しては

アナトミートレインでいうところのDFALが対応しています.

まず肺経ってなんやねん.

知らん言葉の後にアナトミートレインてなんやねん.

なんですが.

肺経とは東洋医学の考え方で

以下に

引用”カラー図解 東洋医学 基本と仕組み p155”
引用”カラー図解 東洋医学 基本と仕組み p155”

この腕に通っているのが肺経です.

赤い点で示されているところが

いわゆる

「ツボ」

です.

そして

アナトミートレインは西洋医学で

解剖学的な視点で筋肉の繋がりをいっています.

引用”アナトミートレイン 第2版 p301”

この図の左が

ディープフロントラインになります.

東洋も西洋もつながりが似ているよ.

ってことです.

何が言いたいかというと

肺を養うには

腕の前側(内側)をメンテナンスするのが良い

ということが分かります.

肺経にあるツボが咳に効く?

簡単にできるメンテナンス方法の一つに

「ツボ」があります.

肺経のエネルギーのつながりには

ツボがあります.

そこを「押す」「揉む」ことで自身の体調を管理します.

ツボ「中府」「雲門」の場所・適応症状

「中府(ちゅうふ)」「雲門(うんもん)」とはツボのことです.

場所は

雲門:鎖骨外側くぼみの下部

中府:雲門の親指1本分(1横指)下

ヒューマン・アナトミー・アトラス2021 一部改変

適応症状

・咳

・喘息

・鼻水

筋肉でいうと「小胸筋」にあたります.

ヒューマン・アナトミー・アトラス2021 一部改変

この小胸筋は割と痛い人が多いと思います.

呼吸が浅くなると

また

猫背になると

小胸筋が短くなります.

なので

小胸筋が硬くなりやすい状態となります.

筋肉が硬くなることで

良い空気を吸うことができません.

なので

肺が弱くなっていきます.

ツボ「列缺」の場所・適応症状

他にも

「列缺(れっけつ)」というツボも

効果があると思います.

場所は

列缺:手首内側の親指付け根から指2本分肘方向へずらしたろころ

ヒューマン・アナトミー・アトラス2021 一部改変

適応症状

・咳

・蕁麻疹

・風邪

・のどの痛み

・頭痛

とくに列缺は

肺経以外にも,他の経絡である大腸経(これもまた肺と関係あり),任脈など

複数の気を調整できる重要なツボといわれています.

アナトミートレイン的には

ターミナル駅なのです.

つまり,エネルギーがいろいろ通る場所なのであります.

ツボ「少商」の場所・適応症状

また「少商」を揉むのも良いです.

親指の爪の脇を揉むのです.

場所は親指の外側です.

ヒューマン・アナトミー・アトラス2021 一部改変

適応症状

・のどの痛み

・咳

・発熱

あの自律神経,免疫の名著を数々出している

安保先生も爪もみを推奨しています.

少商を1日,少々揉むのです.

ね.

肺と咳喘息と蕁麻疹との関係

せきとくしゃみがでるのは・・・そして咳喘息へ

肺は縮まると

少しくらいであれば

戻ろうとします.

どう戻そうとするか.

それは

くしゃみと咳です.

くしゃみと咳をすることで

肺が元に戻ろうとします.

マスクをしていては呼吸がいつもより浅くなり

もしくはちゃんと吸うために深くなり

肺が異変に気付きます.

そうすると

咳が余計に出るのです.

はい.

そうです.

だから咳喘息が増えると考えています.

肺と皮膚と大腸の関係

また

肺は皮膚との関係が強いです

東洋医学では 肺≒皮膚 と考えます.

この概念は重要です.

皮膚も呼吸をしています.

皮膚呼吸がうまくできるのは

うまく肺で呼吸が出来ているからです.

もうひとつ

東洋では

肺と大腸

関係性を持っています.

肺が弱くなると

大腸も弱くなります.

横隔膜の動きが弱くなると

大腸から便を押し出す力が弱くなります.

古くなったもの(大便)が身体に残ることで

皮膚に影響が出てきます.

また大腸は肛門を介して表に皮膚として顔出します.

つまり

そうなんです.

だから

肺が弱くなると

皮膚に影響が出てくると考えるのです.

肺経とリハビリテーションを考える

医療従事者の方は

これを

臨床に生かせると思います.

まぁ,活かしているとは思います.

単に

呼吸器疾患にはツボを押しなさい.肺経一択ですよ.

と言っているわけではなく

上肢帯のメンテナンスが呼吸器疾患の改善に関与する可能性がありまっせ

ということです.

特に

PTさんは

下肢・足ばかりで

上肢帯はOTさんよろしくお願いします.

みたいなスタンスが多いかもしれませんので

上肢を診ることは

肺を診ることにつながるよ

ってことが分かるだけでも

視野が広がりますよね.

まとめ

いかがでしたでしょうか?

他にも

・肺を養う食材

・呼吸法

などなどたくさんありますが

今回は

ツボを押して体調管理をしよう!

をテーマに書きました.

実のところ

肺を養うことは

全身状態を養うことに繋がるのです.

肺が機能不全を起こすと

大変ですよ.

最後までお読みいただきありがとうございました♡

あなたに幸せが訪れますように♪

参考書籍

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