臨床で言語教示は非常に多く使われる。
学生時代でも実習でオリエンテーションで使用する。
そんな言語教示について語ることにする。
といった方に読んでいただきたい記事でございます。
言語教示の必要性
言語教示(バーバルコマンド)とは理学療法士をしていると非常に重要なスキルである。
運動学習を促す際に使用したりする。
その際、最適な運動の表出、姿勢調整などを患者様に要求する。
こんな言葉かけで良いかな?
と思うことは多いと思います。
しかしながら、
言葉の持つ意味
は同じかもしれませんが
言葉の解釈の仕方は人それぞれです。
それでは手を挙げてみてください
と声をかけたならば
その人のイメージによる【手を挙げる】が表出されるのです。
これは
バイアス もしくは スキーマ という言葉で説明できます。
言語教示はどうすればよいか?
例えば
座位姿勢の患者様に
『大腿四頭筋の筋力トレーニングのため膝を伸展してほしい』
と思ったとする。
その場合
膝を伸ばしてください
と伝えることが最もポピュラーかもしれない。
しかし目的の動作を行わせる際に
ゆっくり蹴ってみてください
と伝えたらどうだろうか?
動きが引き出しやすくなるのではないかと考える。
このように言語教示には言葉選びもそうだが
どこに注目させるか
がキーポイントになりえる。
注意の焦点をどこに向けさせるか
言語教示には注目させるポイントがある。
つまり
言語教示は患者様の注意をどこに向けさせるか
が重要となる。
注意の焦点には2種類ある。
internal focus
external focus
である。
例えば
実際にやってみて欲しいのですが
手を上にあげまーす
はinternal focusになります。
そこから更に
天井に届くようにあげまーす
というとexternal focusとなります。
実際やってみるとわかりますが、
前者より
後者(external focusの方が成績・パフォーマンスがよくなります。
つまり言語教示のコツは
external focus > internal focus
となります。
なぜexternal focusが有益なのか?
ではなぜ言語教示をする際に
身体の外へ注意を向けた方がパフォーマンスが上がるのか
それは
internal focusの場合
自分の身体をしっかりイメージできているか
もしくは
ボディースキーマが確立されているか
が重要になり、多くの場合自分の身体はイメージしにくいことが多いのです。
なので身体の外の”標的”などに注意を向けた方が
具体的でありわかりやすいのです。
言語教示のポイント
以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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