寝返り動作を見る際のポイント

リハビリについて
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基本動作の寝返りは、日常生活の中での基本になります。

寝返り動作を治療展開する際のポイントを述べていきます。

寝返りの相を考えてみる

まず寝返りを考えていく際に

寝返りのシークエンスを考えていきます。

それぞれの相でのクリニカルイベントを考えていきます。

シークエンスとは?

動作の「流れ」「一連の順序」のことを指します。

クリニカルイベントとは?

その場面で起こる動作の観察するべき所見のことを指します。

寝返り第1相

ここで重要なことは

  • 動作に先行して起こる頭頸部の動き(head control)
  • 肩甲骨の前方突出(scapula set)

になります。

特に初動の頭頸部の動きが非常に重要になります。

ここで

屈曲方向に動作が波及していくか

伸展方向に動作が波及していくか

の分かれ道になります。

寝返り動作から

起き上がり動作へ展開していく際

有利になるなるのは

屈曲方向の動作パターンになります。

寝返り第2相

ここでのシークエンスおよびクリニカルイベントは

  • 体軸内回旋
  • 体重移動(重心移動)

になります。

頭頚部から始まった運動が

胸椎 ⇒ 腰椎へと波及して

下肢で支持面を操作していきます。

そうして上部体幹から下部体幹へ運動が波及していきます。

寝返り第3相

この相でも

  • 体軸内回旋

がカギとなります。

第2相では下部体幹に対して上部体幹が回旋していました。

第3相では上部体幹に対して下部体幹が回旋していきます。

そうして側臥位が完成していきます。

寝返りでのポイント

寝返りでのポイントは様々あります

頭頚部が動く準備が出来ているか

先ほども述べた通り

動きはじめの頭頚部の動きが重要になってきます。

そのためには

上部体幹の固定

さらには下部体幹の固定

が重要になります。

固定部位がしっかりと機能していることにより

頭頚部が動いてこれるのです。

この固定部位を機能させること

に関しては

どのようなことがカギになるかと言いますと

下部胸郭が上がっていないか

つまり

腰椎部でブリッジ活動、伸展活動が強くなっていないか

を評価することがカギとなります。

肩関節、股関節が機能的であるか

寝返りをすることは

最終的に

側臥位になることです。

側臥位になる際に

下側になる

肩関節、股関節の機能が保たれているかが重要です。

下側になる関節というのは

筋活動を求められます。

側臥位をコントロールするための筋活動です。

ですから、

寝返りのゴールの姿勢である側臥位が

しっかり取れることも重要です。

ゴールがわかることが

動作の連続性を担保することにつながります。

今日はここまでです。

最後までお読みいただきありがとうございました♡

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